(2000/02/24)DPropRに合格しました。クラスタはとりあえず受験予定がないし、V6.1へのアップグレードも様子見なので(アメリカではVer.7の発表もあったようだし)、DB2の受験はとりあえずこれで一休みです。
(2000/02/07)資格体系が変更になりました。上位試験の合格一つでCATEの認定が受けられるようになったので、私も晴れてCATE - DB2 DRDAです。また、V5からV6.1へのアップグレードについても記述ができ、前回のアップグレードと同じくFundamentalsが免除になることが明記されました(上位試験はもともとV5とV6で共通です)。なお、この変更は現時点では日本語の資格ページには反映されていません。
(2000/01/18)めでたく上位試験の日本語化が行われました。ただ、DRDAとDPROPRについては、マニュアル以外には日本語の資料が無いこと、特殊な技術用語が頻出することなどから、英語で受験したほうが準備しやすいかもしれませんね。
受験に使用したサブノートを公開しています。受験をお考えでない方にも役に立つと思いますので、興味があればぜひ覗いてみて下さい。
ご承知の通り、IBMが提供するソフトウェアの範囲は非常に広範です。IBMは、分野ごとにバラバラだった技術者認定制度を、Professional Certification Programm として統一しました。そのレベルは3つ。最上位がCATE(Certified Advanced Tecnical Expert)、中位にCSE(Certified Solutions Expert)など、入門レベルとしてCP(Certified Professional)と呼ばれています。
その Professional Certification Programm のうち、DB2 UDB V5を対象にしたものは5つあります。
ここで注意すべきは、これは「DB2 UDB」が対象なので、S/390やAS/400で動作するDB2は直接には対象になっていないことです。DB2 Connect を経由しての接続やレプリケーションは試験範囲になっていますが。
各認定には共通試験があり、Database Administrator はメンテナンス、Application Developer は組み込みSQLを中心としたプログラム開発を中心とした試験によって認定されます。Advanced Tecnical Expert は、Solutions Expert の認定を受けた者が、クラスタ(EEE拡張機能)・DRDA・レプリケーションの3つの試験のうちのどれかに合格することによって認定されます。また、V6.1試験へのアップグレードは、Application Develpoment・Database Administration試験の合格のみで可能です。
制限時間75分、全68問、合格点 65点のところ、85点で合格でした。明細は以下の通りです。
セクション名 | 点数 |
---|---|
導入と計画 | 67 |
機密保護とインスタンス | 100 |
DB2データベースの作成とアクセス | 100 |
SQLの使用法 | 83 |
データベース・オブジェクト | 94 |
データベースの並行性 | 57 |
時間・問題数の通り、かなりのボリュームはありますが、時間は半分ほど余してしまいました。試験の内容は、バージョンアップ後の派手な機能より、比較的地味な機能を中心に狙われていたような気がします。
学習方法ですが、幸いにもこの試験には教科書(DB2ユニバーサルデータベースオフィシャルガイド、トッパン、ISBN 4-8101-8997)が出ていますので、それを中心に学習を進めて行きました。この本の内容をきちんと押さえていれば、充分に合格点を取れると思います。まあ、全部で800ページ超、この試験の範囲だけでも350ページある分厚い本ですけど。
制限時間75分、全74問、合格点 66点のところ、83点で合格でした。明細は以下の通りです。
セクション名 | 点数 |
---|---|
データベース・オブジェクト | 62 |
データ操作 | 86 |
DB2プログラミング・メソッド | 100 |
組込みSQLプログラミング | 85 |
高度なプログラミング | 95 |
アプリケーションのチューニング | 50 |
75分79問と前回を上回るボリュームでして、アプリケーション開発コースらしくコードを読ませる部分も多くて大変でした。
前回と同じ参考書を使って準備して臨んだのですが、参考書に書いてある範囲と違う部分が出題され、焦りました。点数ほど余裕をかまして合格した訳ではありません。対策としては、参考書の本文だけでなく、サンプルのソースコードまでじっくり読み込むことが必要でしょう。テキストに書いてある様々なプログラム手法、特に動的SQLを可能性いっぱいまで使い切っている人は少ないでしょうから、足元をきちんと固めることが重要と感じました。
制限時間75分、全69問、合格点 69点のところ、87点で合格でした。明細は以下の通りです。
セクション名 | 点数 |
---|---|
DB2サーバ管理 | 92 |
データ配置 | 100 |
データベース・アクセス | 70 |
DB2活動の監視 | 86 |
DB2ユーティリティー | 83 |
データベース回復 | 89 |
問題判別 | 100 |
DB2はほぼ一年ぶりの受験だったのですが、範囲がちょうど直前に受験したOracle MasterのPlatinum7と重なる部分が多く、楽しく勉強が出来ました。DBMSごとに違う機能・同じ機能を知ることは、思わぬ発見がありますね。
試験内容ですが、いつもと同じく素直で好感が持てます。処理の内容の本質を理解しておけば、自然と答えを導き出していけるようになっています。ただ、約10問ほど、テキストで受験範囲とされている分野から外れた出題がありました(テキストの他の部分には書かれています)。
なお、使用したサブノートの内容を公開いたします。
制限時間75分、問題数52問、合格点54点のところ、73点で合格しました。明細は以下の通りです。
セクション名 | 点数 |
---|---|
DRDA Concepts | 79 |
Setup APPC Communications for DRDA | 79 |
Altanative DRDA Communications Protocols | 50 |
今回は、昨年に受験したMCPのFrontPage試験から二度目の英語での受験でしたので、えらく疲れました。
受験対策には、DB2コネクトに付属のマニュアルと、amazon.comから購入した「The DB2 UNIVERSAL DRDA Certification Guide」を使用しました(ISBN:0-13-082425-9)。製品の全体像を把握するには後者のほうが優れており、またセキュリティやパフォーマンスなどマニュアルに無い部分もまとめられているのですが、なにぶん英語の上に特殊な技術用語も頻出しますので、マニュアルの日本語と突き合わせながら読んでいくのが良いでしょう。
非常に苦労したのがAPPCネットワーク関連の情報の収集です。汎用機担当の同僚にたずねてみたりもしたのですが、どうもまとまった本が無いらしく、周りにあるマニュアルなどからごく僅かずつ情報を拾っていくしかありませんでした(良書をご存知の方ご教示ください)。また、いくら私でもAPPCのネットワーク環境を自宅に整えることも出来ませんし、ネットワーク設定を(テスト環境にしても)あれこれいじらせてくれとはとても言えず、座学になってしまったのは否めないところです。
試験なんですが、APPCネットワーク設定に関するところではさすがに力不足を痛感しました。合格できたのは、ネットワーク/データベースエンジニアとしての基礎体力のおかげで、製品の知識を得るというベンダ試験の本来の目的からするとかなり疑問符のつくところです。もうしばらく勉強しないと。
制限時間75分、問題数53問、合格点58点のところ、77点で合格しました。明細は以下の通りです。
セクション名 | 点数 |
---|---|
データ複製製品 | 66 |
DPROPRの管理 | 75 |
DPROPRの構成 | 90 |
受験を決意したときは日本語の試験が始まってなかったのですが、日本語の試験が始まったので、ありがたく日本語で受験しました。
受験対策には、DB2に付属のマニュアルと、amazon.comから購入した「The DB2 REPLICATION Certification Guide」を使用しました(ISBN:0-13-082424-0)。製品マニュアルだけだと全体像はなかなか掴めないのですが、Certification Guideにはない表現もあるため、結局両方読む必要があったように思います。
前回は特殊な技術用語に苦しめられたのですが、今回はうってかわって複製のメカニズムが学習の中心になりました。必ずしもアルゴリズムを直接問われる訳ではないのですが、そこを理解していないと問題を解けないのです。それもエンジニアとして本懐なのですが、英語のテキストを追いながら…というのはかなり苦しい作業でした。ただ、データの同期を取る方法をいくつも身に付けることが出来たので、ずいぶんと技術の幅が広がった気がします。汎用機からPCサーバにデータを落とすような作業をしている方には、上の参考書はお勧めです。