プロファイルは、命名されたリソース制限である。システムでリソース制限が使用可能になっていれば、プロファイルに指定された制限がプロファイルを割り当てられたユーザに適用される。
制限できるリソースは以下の通り。
SESSION_PER_USER | ユーザあたりの同時実行数 |
CPU_PER_SESSION | 1セッションあたりのCPU時間(単位:10ミリ秒) |
CPU_PER_CALL | 1処理あたりのCPU時間(単位:10ミリ秒) |
CONNECT_TIME | 1セッションあたりの総合計経過時間(単位:分) |
IDLE_TIME | 連続アイドル時間(単位:分) |
LOGICAL_READS_PER_SESSION | 1セッションあたりの読み取りブロック数 |
LOGICAL_READS_PER_CALL | 1処理あたりの読み取りブロック数 |
PRIVATE_SGA | (MTSのみで適用)1セッションあたりの、SGA割り当てメモリ(単位:byte) |
COMOPOSITE_LIMIT | セッションごとの、CPU時間/接続時間/読み取りブロック数/SGAメモリを重み付けした値。 |
プロファイルはユーザに対してのみ割り当てることができる。ロールに割り当てることはできない。
プロファイルの作成にはCREATE PROFILEシステム権限、削除にはDROP PROFILEシステム制限が必要である。
各データベースにはDEFAULTというプロファイルがあり、これは次のように使用される。
DEFAULTプロファイルのデフォルト設定は、すべてのリソースについてUNLIMITEDである。DEFAULTプロファイルの制限を変更することができるが、削除することはできない。
プロファイルのリソース制限は、初期パラメータRESOURCE_LIMITがTRUEの時にのみ適用される(デフォルトはFALSE)。これは、ALTER SYSTEMコマンドでオンライン時に変更することもできる。
プロファイルが変更されたり、新たに割り当てられたりした場合は、そのユーザの次のセッションから適用される。
複合制限で適用されるリソースのコストは、デフォルトで0(制限の対象とならない)になっている。これは、ALTER RESOURCE COSTコマンドで設定される。設定にはシステム権限ALTER RESOURCEが必要である。現在設定されているリソース・コストは、データ・ディクショナリ・ビューresource_costから参照できる。